体にいいアブラを見極める:オメガ3・オメガ6・オメガ9

日本で多く使われている油はオメガ6

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毎日料理をする時フライパンにどれだけの油を使っていますか。大さじ2杯?1杯?分かりませんよね。感覚でフライパンに油を入れる事がほとんどだと思います。

「悪玉コレステロール(LDL)は気になるけど、毎回計って油を使うのはしんどい。」
「コレステロール0表示の油を使っているから大丈夫でしょ。」

日本で一般的に多く使われている食用油は、オメガ6の代表格であるリノール酸。リノール酸は人間をはじめとする哺乳動物では自力で合成できません。リノール酸はカラダの成長や防御に関わる働きをしてくれる一方、最近の研究ではリノール酸の過剰摂取はカラダによろしくないと言われいます。

オメガ9|カラダの材料になる不飽和脂肪酸

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食用油に含まれる主な不飽和脂肪酸のうち、人が自前で作る事ができるのが「オメガ9」のオレイン酸です。

タンパク質や糖質を食べると、動物の体内ではその一部から飽和脂肪酸やオレイン酸が作られます。これに対してリノール酸やα-リノレン酸は植物が作り出す脂肪酸で、哺乳動物はこれらを作ることができません。人も動物も、体内の脂肪の約8割は飽和脂肪酸とオレイン酸で賄っています。

糖質、タンパク質を体内でオメガ9に変換

ご飯や糖類などの糖質、飽和脂肪酸を含む動物性タンパク質を食事で摂る。これらは飽和脂肪酸としてエネルギーや体の材料になります。さらに一部は一価不飽和脂肪3のオメガ9、オレイン酸に変換される摂り過ぎれば余った分は体脂肪になる事は言うまでもありません。

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オメガ6|摂りすぎに注意が必要

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紅花油、大豆油、ひまわり油にコーン油。やはり日本で一般的に使われている食用油に多く含まれているのが、オメガ6の代表格であるリノール酸です。

1日2000kcal摂取するとして、その10%の200kcal。油の量に換算すると22g。大さじ1.6程度が1日に必要な油(オメガ6)摂取量です。念を押すが1回の食事ではなく1日です。

例えばとんかつ100gを揚げた場合、油の吸収量は15g。一つの食材でこれだけのリノール酸を摂ると1日のどこかで調整をしなければいけなくなります。外食になると難しが自炊だとコントロールしやすくなりま
す。

オメガ6(リノール酸)はありがたい存在

アラキドン酸は子供の成長や脳の働きの維持、生殖生理に必須な脂肪酸。さらに体を防御する免疫系の機能に関係する様々なホルモン様物質を賛成しています。

例えばロイコトリエンと言う物質は外部から種子の違うタンパク質が入ってきたとき鼻水や涙を出してそれらを洗い流すと言う働きをしています。

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オメガ3|もっとも注目されている脂肪酸

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根菜や葉もの野菜にごく少量、シソ油やエゴマ油にはかなりの量のα-リノレン酸が含まれています。この脂肪酸は多い多価不飽和脂肪酸、オメガ3の代表格で、肥満予防の作用があると言われています。それで、体内に入ってくると一部は、DHAへ、EPAと言うやはりオメガ3系の脂肪酸に変換されます。

DHA、EPAは、青魚やマグロといった魚に多く含まれる脂肪酸です。青魚(サバ、イワシ、サンマ…)が家の食卓で並ぶのが難しいという方は、サプリメントで補うといいでしょう。


DHA・EPAの摂取率が低下している日本人|オメガ3

昔から魚を口にする食文化を持っている日本人。魚から直接DHA、EPAを補給している事から、体内でわざわざこれらを変換する必要はそれほどないと考えられてきました。ただし現在は、肉や加工食品ばかりを口にしている若者の食生活では話は変わってきます。

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