60歳から痩せるには、あんぱんと天ぷらをやめることから始まります。
どちらも美味しいですよね。
やめれますか。
ん?あんぱん?天ぷら?
「何を言ってるんだ。さっぱり分からん」
と思った方もいるでしょう。
言葉を選ばずに言うと、痩せない人はおやつにあんぱんを食べ外食では天ぷらを食べています。
「食べてないけど!」
と反論がありそうなのでちゃんと説明しますね。
分かりやすく代表物で例えましたが、あんぱんとは”糖質”の事で天ぷらは”脂質”の事です。
食べた瞬間「う、うまい!!!」とDNAが瞬時に喜ぶのは、糖か脂を口にした時です。
便利になった現代社会でも食事制限をした時の「きつい」や「イライラ」を緩和するロボットはまだ発明されていません。
しかし、
今回の「60歳から痩せる方法」で話すのは、あんぱんと天ぷらを我慢する必要はなく、さらには食べても太らないよというお話しです。
怪しさ満点ですが、是非最後までお付き合いして頂ければ幸いです。
あんぱんと天ぷらは36回食べられる
●甘い食べ物と言えば
・あんぱん
・ドーナツ
・おもち
・果物
・チョコレート
・野菜ジュース
・・・
●脂っこい食べもはと言えば。
・天ぷら
・チキンの唐揚げ
・ポテトフライ
・スナック菓子
・お肉
・マヨネーズ
・・・
いかがでしょうか。
上記に表示した物を一週間以内に何個食べましたか。
肥満と言われている方はほぼ全部食べています。もし痩せたい場合には全部やめることから始まります。
「ちょっと待ってよ!あんぱんと天ぷらを我慢する必要はないって言ってたじゃん。」
と突っ込みたくなりますよね。
では結論を早速。
「あんぱんと天ぷらを食べるのは36回」
36回とは
1ヶ月で3回、12ヶ月で36回。
1ヶ月であんぱんを3回は食べられるので10日に1回も食べる事ができます。
このように年間を通して食事の計画を立てると「これならいけそう」とモチベーションを維持することができます。
ダイエットで痩せる人と痩せない人の差は続ける期間です。痩せない人のほとんどが「2~3週間の過酷な食事制限や運動をしたのに体重が落ちない」と短期間で辞めています。
残念ながらそんな早期には結果はでません。最低でも1年の長期スパンで取り組む必要があります。
あ、ちなみに
天丼(並):735kcal
と高カロリーです。
60歳が美しい体になる為の食事内容は、後ほど詳しくお話ししますね。
痩せるには長期スパンで計画するということが分かったところで少し脱線して「 糖質と脂質を摂りすぎた結果」の話をしますね。脱線と言っても60歳の方には是非聞いて頂きたいなと思っています。
糖質と脂質の摂りすぎた62歳かずえさんの今
年齢:62歳
職業:パート
家族形態:夫と二人暮らし
糖尿病歴:4年
こんにちは。今日はお話を聞かせてください。
はい。よろしくお願いいたします。
糖尿病になる前の食事について教えてください。
私はスーパーで20年以上勤めているんですが、賞味期限の切れた惣菜が頂けるんですね。だから夕ご飯のおかずは大体その惣菜になっていました。
なるほど。お酒はどうですか。
はい。お酒は大好きでビールもハイボールもワインも飲んでいました。惣菜は味が濃いのでお酒にはぴったりでしたね。ホホホホホ。
そういう生活を何年も続けていたんですね。
はい、恥ずかしながら。今は後悔ばかりです。
自治体などで特定健診は受診していましたか。
忙しくて行ったり行かなかったり。最近は必ず毎年行くんですけど。これは声を大にして言いたいですね。40歳からは1年に1回は絶対受診した方がいいと。何事も早期発見です。
説得力がありますね。話を戻しますね。惣菜についてですが主に食べていたものは何でしょうか。
揚げ物です。コロッケ、チキンの唐揚げ、かき揚げ、たこ焼き、ポテトフライ、ウィンナーなどです。たまに麻婆豆腐やカレーもありましたが。そして炭水化物が特に好きなのでお好み焼きをおかずに米も食べてました。ふふふっ。
お好み焼きにご飯を。。。中々の、、
仕事で疲れて夕ご飯作らなくて済むので助かっていました。その時は体に良くないって分かっていたんですけど、まさか自分が糖尿病になるなんて。
では体重の変化はいかがでしょうか。
スーパーで働いてからは10kg太りました。夫も。
10kgですか。3、4kg増えた当たりで気づきましたか。
はい。お腹に脂肪が付いてきたなと思った時ウォーキングやブートキャンプでしたっけ、それをやっていました。でも、脂肪が落ちなかったのですぐに辞めちゃったんですけどね。
現在の体重はどうですか。
スーパーに勤める前と同じに戻りました。糖尿病と言われた日が今でも覚えているんですが、とてもショックで2、3ヶ月は落ち込んでいました。甘いものを食べるのも怖かったので一切食べませんでした。
そうでしたか。今はどうですか。
甘い物もたまには食べます。でもかなりコントロールしています。本当は甘いものが好きなのでたらふく食べたいですが自業自得です。私はたまたま特定健診から糖尿病が見つかりましたが、もし放っていたら動脈硬化で命に関わることになっていたと思うとぞっとします。
あ、あと炭水化物好きは変わらないので、カリフラワーライスなどを利用して上手く付き合っています。
GI値の低い炭水化物に切り替えているんですね。それなら血糖値上昇は抑えられますね。
早期発見するには毎年特定健診は必須ですね。今日はありがとうございました。
60歳が痩せるためにまず始めること
ではここからは「60歳が痩せるためにすること」についてです。
痩せるためにまずすべき事「食事改善」です。
進め方はこちらです。
②食事制限はしない
③ご褒美は3回
順に説明していきますね。
①甘い物と脂っこいものは避ける
図の②にあるように糖質を摂り過ぎると脂質になり体に脂肪として蓄えられます。糖質をコントロールできれば図①のように糖質を食べても脂質へ行かないので脂肪は増えません。糖質は体を動かすエネルギーなので基本糖質箱(図)が溢れ出ることはありません。
天ぷらやマヨネーズなどの油多く使用している食べ物は、直接脂質箱(図)に行くので脂肪への蓄えが早いです。
以上の理由が、甘い物と脂っこいものを避ける理由です。
②食事制限はしない
近年、炭水化物制限ダイエットが流行っていますが成功している人はほぼいません。
理由は簡単で続けることが難しいからです。経験者ならご存知かと思いますが炭水化物を制限するのは思いのほかきついです。3日目ぐらいからイライラして周りが見ても分かる程です。例え炭水化物を抜いて体重が落ちたとしても、それは脂肪ではなく主に”水分”です。
ダイエットで食事制限をしても続く可能性が低いので結果がでません。やはり食事は制限でなくコントロールです。
③ご褒美は3回
上記でも話しましたが10日に1回は食べたいものを食べてもいい日を設けて下さい。特に最初の3ヶ月は食生活が変わるストレスが溜まりやすくなるので心大きなく食べて下さい。
以上の3つが食事改善のポイントです。
次は具体的に何を食べるのかについてです。
60歳の方が痩せるために食べるものとは
日本人の肥満率が上昇したのはパンなどの西洋料理が入ってきてからと言われています。なので60歳の方が痩せるためには和食を中心とした食事にすることです。
では朝昼晩の食事を見ていきましょう。
昼:米・サバの味噌煮・味噌汁・冷奴
晩:ひじきの煮物・鳥胸肉のソテー・温野菜
↑こちらはあくまで一例ですが、できるだけ品数を多くしてワンプレート(1つのお皿に盛る)で食べないのが基本です。
では、摂ってもいい糖質、脂質を紹介していきますね。
☆糖質
・お米(玄米、トライス、白米)
・パン(全粒粉)
・果物
・さつまいも
☆脂質
・青魚(さば、さんま、いわし)
・油(アマニ・エゴマ・オリーブオイル)
日本人ならやはりお米が食べたいですよね。しか〜しここで問題が。お茶碗1杯の糖質量は60gです。3杯食べると180g。 人参やじゃがいもなどの根菜にも糖質は多く含まれているのですぐにオーバーしてしまいます。そこでかずえさんのように白米は朝昼だけにして、夜は玄米や糖質量の低いトライスを利用しましょう。
アブラは大きく分けて2つ、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
過剰摂取の傾向があり意識して適量を心がけるが飽和脂肪酸。必須脂肪酸で体内で合成できないのが不飽和脂肪酸です。
積極的に摂るのは後者の不飽和脂肪酸です。
「脂質」のうち「飽和脂肪酸」は過剰摂取の傾向があるので意識して適量を心がける。「不飽和脂肪酸」は、体内で合成できないので意識して食事からとるようにしましょう。
食事の基本はバランスです。タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの五大栄養素を摂り軽い運動をすると太る事はありません。
体重を落とす場合は、炭水化物と脂質を減らしてタンパク質を多めに摂る。この3つの栄養素のバランスで体の見た目を変えることができます。
復唱になりますが、食事制限してもダイエットは成功しません。1日お茶碗2杯ぐらいのお米は食べても大丈夫だし牛肉、豚肉も食べても大丈夫です。
食事改善で体重を落としたら次はその体を維持する方法です。
60歳の運動は筋トレ6、有酸素運動4
痩せた体を維持するには運動しかありません。2、3ヶ月で5kg以上ダイエットした方はハードな運動の継続が必要ですが、1ヶ月で1kg程度のダイエットなら適度な運動で大丈夫です。
では適度な運動をご紹介いたしますね。
適度な運動の比率は、筋力トレーニング7、有酸素運動3 です。
理由を話す前にまずこちら。
☆筋力トレーニング
スクワット
ワイドスクワット
足上げ
肩回し
腹筋
☆有酸素運動
ウォーキング 30分
以上のメニューを週3回の3ヶ月間行います。
ダイエットを成功させるには筋肉を落とさないことです。食事だけのダイエットではどうしても筋肉を削ってしまうので筋トレが必要になってきます。
ウォーキングは消費カロリーが少ないのでダイエットには不向きですが、60歳の方は健康と認知症予防には欠かせない運動なので積極的に行なっていきましょう。
まとめ:60歳から痩せるにはあんぱんと天ぷらをやめること
60歳から痩せるにはあんぱんと天ぷらをやめることはいかがでしたか。
やはり痩せる方法というのは「食事」と「運動」がもっとも効率的です。痩せた人はそれを続けた人です。
食事改善をし紹介したトレーニングを行うと必ず体は変わっていきます。もし3ヶ月しても変わらないという方は「食事」をもう一度見直してください。糖質や脂質を多く摂っていないか、タンパク質が少なくないか。
運動を続けるコツは時間を固定してください。
月水金の朝9~10時は運動する時間。
もしこの時間に一回でも他の用事が入ったら時間を替えてください。時間設定はとても大事なので絶対に用事が入らない時間です。
食事改善も運動もきついと感じるのは最初の1ヶ月だけです。その後は楽しんで出来るようになります。
夜にお米が食べたいとなった時には、低糖質米トライスを利用して下さいね。
36回は美味しいもたくさん食べれますよ!!!