食べたものが脂肪になるまでの経過を見てみよう
今年も師走に入り何かと忙しい日々ですが、忘年会シーズン到来。これから待っているのは年越しそば。さらには新年のはおせちにお餅。こたつに入ってみかんにテレビ鑑賞・・・・楽しいことばかりですが、ちょっと待って!このままだとその楽しみは体脂肪となって体に蓄積され、新年まで持ち越しちゃいますよ。
それでもいいんですか!?
糖質が脂肪になるまで
糖質には大きくでんぷんとそれ以外の党に分けることができる。正月につきもののお餅などはでんぷん。果物に多いのはブドウ糖、お菓子や清涼飲料水に多い砂糖はショ糖ななどといった感じ。
おにぎりや餅は「単糖類(ブドウ糖)」となり脳や筋肉のエネルギーに。
しかし、全てがエネルギーとなるわけではなく必要な分だけがエネルギーへ変わる。
では余った分はというと、ブドウ糖がたくさんくっついたグリコーゲンとなりさらに余った分が「脂肪」となり、肝臓や脂肪細胞として蓄えられる。
脂質が脂肪になるまで
脂質はまず大きく2つに分けて飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられる。
簡単に説明すると飽和脂肪酸は溶ける温度が高く室温でも個体なのに対し、不飽和脂肪酸は低い温度でも溶けるため液体である。
まず脂質は体内に入ると2手に分かれて体の中を巡っていく。脂肪は1gあたり9キロカロリーと糖質に比べても2倍以上のエネルギーと超ハイカロリー。我々の脳や臓器も全て脂肪で出来ているため、脂質は血流に乗って体の必要な部分に送り届けられる。
そこで余った脂質は「脂肪細胞」となり体に蓄えられる。
あなたはどのタイプ?内臓脂肪or皮下脂肪
体脂肪ってちなみにどこに溜まるの?というと場所が大事。体脂肪の2大集積地は皮膚の下に広がる「皮下脂肪」とお腹の奥にある内臓へ溜まる「内臓脂肪」。
まず、自分のタイプを知り対策を練ろう。
内臓脂肪型肥満(リンゴ型)
内臓脂肪型肥満は生活習慣病と関係が深い。見た目もメタボ予備軍だ。
お腹のぽっこりが特徴でおへそ周りが男性85㎝、女性90㎝以上だと内臓肥満型肥満を疑おう。女性に比べて男性の方が内臓脂肪がつきやすいため男性に多いタイプとみられる。しかし、皮下脂肪に比べて内臓脂肪は、1個の脂肪細胞の大きさが小さいので代謝活性が高い。
つまりエネルギーとして消費されやすいので比較的落としやすい脂肪とも言われている。
皮下脂肪型肥満(洋ナシ型)
皮下脂肪とは皮膚と筋肉の間に蓄えられる脂肪。体系的には下っ腹やお尻、太ももに多くの脂肪がつく、つまり下半身太りのタイプを言う。男性よりも女性に多く、健康診断でも割と引っかかりが少ないというのもポイント。
「皮下脂肪は落ちにくかった」・・・
実は内臓脂肪と比較すると皮下脂肪は落ちにくい。というと脂肪燃焼されにくい脂肪ということだ。なぜなら、内臓脂肪が燃焼した後に皮下脂肪の燃焼がおこなわれるため、先に内臓脂肪の問題を解決しなければいけない。運動してもなかなか下半身の脂肪が落ちないというのはその理由だった。
「どちらにせよまずは内臓脂肪から燃焼させよう。」
無理のない内臓脂肪の減らし方
内臓脂肪の一番のカギはやはり「食生活」。ジムや筋トレを始めるのもいいが毎日の食事の方が回数が多いためしっかりと向き合う必要がある。上記で書いた「糖質」「脂質」の量を見極めて取り組んでいこう。
積極的とりたい食品
魚介類を多めに摂る・・・いわし・さば・青魚に含まれる油は上記で書いた不飽和脂肪酸と言って体の中に溜まることなく血液をサラサラにし動脈硬化などの予防にもつながる。毎日取り入れるのが難しい方は、サバの缶詰やいわしの缶詰を利用するのもいいでしょう。
きのこ類・大豆食品・・・食物繊維で腸内環境を整える他野菜・豆・海藻などにはコレステロールを下げる働きも。積極的にとることで満足感のある食事をキープ。お味噌汁・納豆・冷奴もうまく使おう。
まとめ
食べ過ぎると増え食べ過ぎなければ減っていく、というのが内臓脂肪の特徴。
全ては食生活から。
まず今の自分の食を見直し、できる範囲で食生活の立て直しを始めてみよう。そして体のサイクルが整い始めてから軽いウォーキングやジョギングを取り入れると効果がみるみる現れるでしょう。
新年、自信を持った自分で迎えられるように!